K-Master's Thinking

しがない飲み屋のマスターが、世の中のことを考える。

「働き方改革」のヒントになる?イタリア的な働き方。

こんにちは。KIMAMASTERです。

今日は衆議院選挙です。

でも今回の記事は、選挙ネタではありません。

 

最近、こんな本を読みました。

 

興味深かったのが 「イタリア的な働き方の本質」という部分。

日本とイタリアの(いわゆる正社員の)働き方の違いが書かれています。簡単にまとめると、

 

仕事の内容

 労働契約で仕事の内容がはっきり決められている。それ以外はやらないし、やらされない。残業は拒否できる。転勤も制限されている。

日 命じられれば「いつでも」「どこでも」「何でも」やる。

 

給料

 仕事により決まっている(職務給)。仕事内容が同じなら、どこの会社でも給料は同じ(会社の大きさによる差は無い)。スキルアップが昇給の道。

 勤続年数で昇給する年功型(職能給)で、大企業のほうが給料が高い。

 

労使関係

 労使が二分されていて、利害が対立している。産業別に組合があり、同じ仕事なら転職しても同じ組合。会社ではなく、組合に帰属する。利害が対立するので、本気で労働者を守る。

 労使が協調する 。企業別に組合がある。利害が共通するので、本気で労働者を守らない。

 

社員に求められるもの

 専門的なプロが求められ、その世界で技能を高めることが、働くモチベーションになる。自己責任、自らの負担でスキルを磨く。

 何でもやるゼネラリストが求められる。会社や上司からの称賛、評価、昇格(昇給)がモチベーション。会社が、会社の負担で、社員の教育をする。

 

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ざっくりまとめてみましたが、根本的に違いますね。日本のシステムに慣れているとその違いに驚かされますが、世界的に見ればイタリアではなく、日本が特殊なのだそう。

 

特に違いを感じたのは、「働く人に対する国民の意識、コンセンサス」

日本では「我々は客なのだから、サービスを受けるのが当たり前。」だから働く人が『ありがとう』と言う。

イタリアでは「働く人はプロ。プロが提供するサービスを受ける」のだから、客が『ありがとう』と言う。この感覚の違い。

 

ストライキも同様。

イタリアでは、ストライキ経済的利益を追及するものではなく、労働者の「人格的利益」を実現するための権利と考えられているので、国民は理解し、納得するという。公共の機関のストでも同様らしい。日本なら暴動が起きそうですね。

 

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どちらがいいとは一概には言えないし、歴史も文化も人間性も違うので、同じようにできるとも思えない。でも、何か「働く」ということの本質が含まれている気がしてならない。

日本では「働き方改革」が叫ばれている。長時間労働の是正、非正規雇用の待遇改善、労働力不足への対応…。いろいろ話し合っているようですが、何か根本が間違っている気がしてなりません。

「働く」ことの意味。「会社」に属することの意味。「生きる」ことの意味。国や行政はそれに対し、何をすべきなのか?もっと本質的なところを考えないと、結局何も変わらない気がする。

時代は変わっている。ものすごいスピードで変化している。国が上から一律で決めるようなやり方では、もうダメなのだろう。

 

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具体的にどうすればいいのかは分かりませんが、高度成長していた時代のしくみは、早いところリセットするべきでしょうね。そこから今の時代に合った、新しいかたちを組み立てればいいと思いますよ。まあ、そのリセットが既得権益に阻まれて難しいのでしょうけどね。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございます。