K-Master's Thinking

しがない飲み屋のマスターが、世の中のことを考える。

夫が「会社員」か「自営業者」かで、こんなに違う年金制度。放置して良いのだろうか?

こんにちは。KIMAMASTERです。

 

以前、「自営業者のセーフティーネットが脆いのは、法の下の平等に反する。違憲状態なのでは?」と書きましたが、今回は「年金」について触れてみます。

 

「サラリーマン」か「自営業」か?

ご存知の通り、サラリーマンは「厚生年金」、自営業者等は「国民年金」に加入します。

 

「厚生年金」の保険料は、その人の所得に比例します。

標準報酬月額の18.3%。(これを労使で折半負担)ボーナスも同様。

つまり収入の一定割合が保険料として徴収されます。

また、この中には基礎年金部分も含まれます。

 

これに対し「国民年金」の保険料は、現在は一律16,490円/月。

ただ、収入が少ない人には減免措置があります。

申請して認められれば、1/4、半額、3/4、全額などの免除が受けられます。

逆に収入がいくら多くても、16,490円です。

そういう意味では「逆進性」の問題がありますね。

 

・・・・・

 

厚生年金は非常に複雑な仕組みなので、極々単純化して考えますと…。

 

20歳から60歳まで働いたサラリーマンと自営業者がいたとします。

その間の平均年収は400万円と仮定。

収める保険料は40年で

サ   約3000万円(これを労使折半なので、 1500万円)

自   約800万円

 

受ける年金額は

サ   約100万円+約80万円=180万円

自   約80万円

 

サは1500万円払って、年額180万円を受け取る。

自は800万円払って、年額80万円を受け取る。

 

ここまでは、それほど差は感じません。

問題はここからです。

 

会社員の夫に専業主婦というモデル。

独身であれば、サラリーマンも自営業者も大して差がない。

しかし婚姻していると、状況は一変します。

 

夫が年金を受給するときに65歳未満の妻がいると、年額39万円が加算されます。

「配偶者加給年金額」です。

「子の加算」もありますが、年金受給者に18歳未満の子がいるのはレアケースですので省略します。

 

自営業者に妻がいても、こんな加算はありません。

 

・・・・・

 

次に「妻」の立場から見ると…。

サラリーマンの妻は「第3号被保険者」となります。

一方、自営業の妻は「第1号被保険者」。

 

ではこの二人が同じように、婚姻期間40年で、その間、専業主婦か、年収100万円のパートタイマーだったとします。

 

まず、収める保険料。

サラリーマンの妻は「0」円。

そして自営業者の妻は…。

所得が無い(少ない)ので「保険料の減免」を受けられる可能性はありますが、世帯主の収入も関係しますので、減免がうけられなければ自営業者同様、40年で約800万円の払いです。収入が無い(少ない)と払えないので、連帯納付義務者の夫が払うことになります。

 

そして受けられる年金額は…。

サラリーマンの妻も、自営業者の妻も、約80万円。

 

 

こう見ると、自営業者は自分で妻の分の保険料を払う。サラリーマンは会社が折半負担することで、妻の分を払ってくれているように見える。

(では、独身のサラリーマンの分は何処へ??)

 

つまり、

結婚して、男性はサラリーマンになる。女性は専業主婦として夫を支える。そんな一家を会社も支える。そういうカタチを国が推奨し、制度ができている。

確かにそれが求められた時代もあったのでしょう。

しかし、今は家族のカタチ、婚姻のカタチも様々。シングルの方も多くなっています。

f:id:kimama2016:20180306100121j:plain

 

年金制度も違憲状態だと思う。

職業選択の自由が保障されています。

人はみな、法の下に平等なはずです。

誰と結婚するかなんて、本人しか決められません。 

 

しかし…。

自分がサラリーマンになるか?自営業者になるか?

いや、それよりも、結婚相手がサラリーマンか?自営業者か?で、こんなに差がある社会の仕組みで良いのでしょうか。

 

この「第3号被保険者」という制度。

法の下の平等の理念」に反する気がします。

どちらが良いとか悪いとかではなく、どんな相手を選んでも、社会保障という生存の根幹にかかわる部分には差が生じない制度にするべきではないでしょうか?

 

 でも自営業者(とその妻)よりも、サラリーマン(とその妻)のほうが数が多いので、「票」を考えると変えるのは難しいでしょうね。

 

結局はそこに行き着く。

憲法の理念よりも、自分たちの利権が大事。

政治不信になるのも当然ですね。

 

kimama2016.hateblo.jp

 

・・・・・

 

自分の理解の及ぶ範囲で書きました。

誤解などありましたらご容赦下さい。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございます。